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私のおばあさん [碧の使い手までの道]

母が私のタロットでのアドバイスを求めるのには実は理由があった。
母の母親=私のおばあさんは実はサイキックだったんだ。
祖母はもう20年ぐらい前に85歳ぐらいで亡くなったが
最後までトランプをいつも持ち歩いていた。
その占いはかなり当たると親戚の中では有名な話で
(それ以外での評判は私は聞くすべもないが)
親戚一同通称「ばあさん」を魔女として恐れていた(笑)
年長者の従姉から聞いた話によると
じいさんが亡くなったのは、ばあさんの超能力のせいだとも言われていた。
思い返せば、誰でもが、ばあさんを怒らせてはいけないと結構神経質に扱っていたように見えた。
が、私にとってはめったに会うこともなく
一人娘の生んだ娘は、一番小さかったし孫としてかわいかったのだろうと思う。
会えばいつもとてもかわいがってくれたし、
妹が生まれたときには手伝いに来てくれたのだけれども、
妹が生まれた日には私にリカちゃんの友達で自転車に乗る子(名前は忘れた)を
お土産に買ってきてくれた。
そして「数日すると妹が家に来るんだよ」と私に話して聞かせたことを覚えている。
小学校2年生になったばかりのころのことだ。
そんなころは、ばあさんが怖いなどと思う理由もなかったので
私はそのまま大きくなってから聞いた従姉達の噂話はどこかの物語のようにしか聞こえていなかった。

次に会ったのは高校一年生の夏休み。
従兄の結婚式に我が家の代表で行った時だった。
(母はこの時も仕事をしていた)
母にはばあさんに渡すようにとお金を預かっていったが、
それを渡すと、その後すぐに私におこづかいをくれた。
数日ばあさんと一緒に知らない顔の親戚周りをしてから帰宅した。
その時にも私は何も気にも留めなかった。

その次に会ったのはばあさんが歩けなくなった時。
親戚の伯父さんが(先日とは別の人)が飛行機に背負って乗せて
なぜだか我が家にばあさんを届けに来た。
その後数ヶ月ばあさんは我が家にいて、その後相模原の伯父さんの家に行き・・・
それからまた石垣島に戻って行ってからしばらくして亡くなった。

我が家に居たときには私は嫁いでいたが
近所に住んでいたのでほぼ毎日ばあさんを見舞った。
が、実はばあさんの言葉は標準語から程遠いため言葉がほとんど通じない。
2回は聞き返してみるけれど、3回目はさすがに聞き返せず
話の前後、状況から推測して聞いていた。
それでも私が顔を出すと毎回「かわいい。お人形さんみたい。」と
涙を流して喜んでくれた。
(この頃の私は若くて、太ってなくって、クリクリパーマに赤い口紅で
これは過去の栄光を大いに自慢すると、結構かわいかったと思う:爆)
それからベッドを少し起こすと、トランプを並べたり、
指を使って何かを数えたりして、色々なことを占ってくれた。
そのトランプがどんな法則で並べられたり、集められていたりしたのかは
全然見ていてわからなかったが、ばあさんは一生懸命に何が起きているのか、
今後何が起きるのかを語っていた。(が、私は半分ほどの聞き取り能力だったけど)
確かにあんまり当たっているので何度も驚いた。

そして最近になって、私がタロットを勉強するようになり母は言った。
「やっぱり、ばあさんの血が流れているんだね。
一族の中で時々出るんだよ。こういう力がある人が。
ばあさんのばあさんもそうだったらしいよ・・・」と。
母は私の行うことの全ては理解していないけれども、
タロットというツールが現れてから、ばあさんを思い出すらしい。
この間私に聞いた。
「カードはたくさん持ってるの?」と。
実際私は今使っているタロットデッキは一組しか持っていない。
このカードと信頼関係を作ってきたから、他のカードを必要としてない。と答えると
「ばあさんはいつも新しいトランプを欲しがったよ。
人の思いが入り込むから新しいもののほうがいいって。
もっとたくさん新しいトランプ買ってあげたらよかった。
別に安いものだったのにね。そんなに大事だとも思わなくって。
でもいつもこうやってカードでみんなの悩みに答えていたから
みんながばあさんを頼っていたし、ばあさんを大事にしていた。」
と遠い目をして母は言った。
私がすることを通して、ばあさんへの理解が深まったのかもしれない。
そしてばあさんがしてきたことを通して、私への理解を深めてくれている。
魂としてのルーツ。血族としてのルーツ。
面白いな・・・と思った。

ばあさんは7人の子供達とその子供達=大勢の孫、に恐れられていた。
たぶん私達兄弟を除いた全員に。
ばあさんが亡くなったという知らせを聞いたあと、
母は葬儀のために飛んでいった。
帰ってきた母が私に言った。
「最後に自分の子供達の名前を呼んで・・・一番最後の言葉が‘なみちゃん’だったんだって・・・」

「え~それって、孫の名前も全部呼んだけど上から順に呼んでいって、
私のところで力尽きちゃったから妹弟の名前は言えなかったのか、
それとも忘れちゃったからとかじゃない?」と茶化したが
母はそうではないと思うと言い切った。
ともかく、みんなが恐れる魔女だったばあさんの最後の言葉が私の名前ということになった。

今このことについてふと思った。
そういえば、ばあさんが亡くなった後、私の碧の使い手物語は始まったのだ[どんっ(衝撃)]
ばあさんが私の名前を最後に口にしたのも偶然ではないかもしれない。
たぶん孫だって30人以上いるはずだもん(よく知らない)
最後にばあさんに宿っていた力が、その時私の元に送られたのかもしれない[ぴかぴか(新しい)]

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みんなが恐れていたばあさんだったけど、
若いときの写真は本当に現代風の今でも通用する美人だった。

そして私が思い出すばあさんは、私の顔を見るたびに
かわいいと言って涙を流して喜んでくれるくしゃくしゃの顔だ。
私が手を握ってあげると喜んだくしゃくしゃの顔だ。
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oyatu55

はじめまして☆ご訪問&niceありがとうございました!
(^人^@
by oyatu55 (2010-03-04 06:28) 

happy-nami

oyatu55さま

こちらこそありがとうございます。
写真つきの詳細なレポートとても楽しく拝見しました。
今後の参考にさせていただきます。


by happy-nami (2010-03-04 14:22) 

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