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私の不思議の国 [碧の使い手までの道]

嵐を呼んだシンガポール
この後心臓をわしづかみにされる出来事が・・
というところで終わったままになっていたので、その続きを書こうと思う。

嵐の後の晩、本社スタッフのおばさんがもともと知り合いの
日本語ぺらぺらのガイドのお兄ちゃんを呼びつけて
カラオケに行くから女の子グループで一緒に行こうと誘ってきた。
私はそのおばさんの顔すら見たことがない人だったので躊躇したが
店長と本社の同じ部門のスタッフが行く、行く!と喜んでいたので
仕方がなくついていった。
カラオケのあるそのバーはとても怪しげでおねえちゃんがセットになっていた。
しかもトイレの横にはさらに怪しげな部屋が並び、
トイレの脇には艶かしいおねえちゃんが客引きをするように並んでいる。
カラオケが始まるとすぐにこれから友達がくるから・・・とガイドのお兄ちゃんが言った。
お姉ちゃんはキャンセルしてもらい、そこへガイドの友人3人が部屋に入ってきた。
そのうちの一人の男の子が部屋に入ってきた瞬間、私は息が出来なくなった。
例え話ではなく、まさに息が止まったのだ。
心臓を掴み取られたような衝撃が走り、
なんでもないように目をそらすことができたのかどうかも謎である。
3人のうち一人は女の子で、明らかにその男の子を好きだったようで
一生懸命彼に向かって話しかけているが、
彼は上の空で一番遠くの席から私のことだけをずっと見ている。
私もそれに気づいているが、何でもないふりをし続けた。
きっと私と同じ衝撃が彼にもあったのだと思った。
その頃の私はセシールカットもどきのベリーショートでちょっと少年のような感じだった。
一緒にいた店長など女の私が見ても本当にきれいな人なのに
なんで私を見ているんだ??
トイレに行って戻ると彼はドアの前に立っていた。
私はなんだか怖かったので無言で通り過ぎた。
彼は一言「ここは危ないから・・・」と言って、どうやら心配して待っていてくれたらしい。
席に戻ると私の隣に座った。
特に会話はなくても、彼はずーっと笑顔で私の横顔を穴が開くほど見ていた。
私はこの胸騒ぎの元をたどっているが、やっぱり彼の笑顔のせいだとしか思えなかった。

帰り道数台のタクシーに分かれて乗り込むときに、
いきなり彼は私の手を引いて私を抱き寄せてキスをした。
私は突然のことにびっくりしすぎてされるがままだった。
店長は私がさらわれるかと心配して私のもう一方の手をつかんだ。
タクシーに乗り込むと店長はいろいろと質問してきたが
私にもわけがわからなかった・・・ただ彼が登場したとき私は息が出来なかった・・・
店長はそれ以上何も言わず、ホテルに帰ると誘導瞑想を手伝ってくれた。

私は泣いていた。
私は大きな船の上にいた。
彼はそれを涙で見送っている。
私達は愛し合っていたけれども、宗教上の理由で別れさせられた。
私の家は裕福だったので私を船に乗せて外国に留学させてしまったのだ。
私は泣いていた。

目を開けても私は泣いていた。

これが私の真実なら私はどうすればいいのだろう??
名前も知らないというのに。

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いつもありがとうございます。

今考えてみれば、全然知らないのにいきなりキスするなんて怖いですね(笑)
それまでも仲良しなら男の子でもハグは当たり前だったけど
仲良しの男の子とチュウしちゃったことはあるけど・・・
知らない人に胸をかき乱されたあげく、いきなりのキス・・・ドラマですね(爆)

そしてこの↑物語は・・・この後どうなってしまうのでしょうか??
つづく[わーい(嬉しい顔)]








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