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続:私の不思議の国 [碧の使い手までの道]

シンガポール3日目・・・
私達はたぶんフリータイムだったと思う。
店長と本社の女の子数人とロビーで待ち合わせをしていた。
シンガポールはすでに分煙が徹底していて
レストランもカフェも禁煙だった。
もちろんタバコのポイ捨ての罰金も高額だから
みんなでまるで一日分を一度に吸うかのごとく
せっせとロビーでタバコを吸っていた(笑)

ふと顔を上げると・・・なんと昨日の男の子が立っていて
私はまた息が止まった。
なんで??
実は彼は偶然なのか、なんなのか、
このホテルの従業員だったのだ。
私はあ~!!と声を上げて指をさした。
その前に彼は気づいていたようでこちらを見て笑っていた。

21時にホテルの入り口で待ってるから。

そうすれ違う振りをして私に言った。
私は「わからない。約束はできない」とだけ答えた。
それでも彼は「来るまで待っている」と言った。

私は友人達とチャイナタウンへそれからヒンズーの寺院へ
インド人街といろいろへ・・・
夜はみんなで食事に出かけた(と思う)

だんだん21時に近づき、店長が言った。
「ね~どうするの?」
私は本当に困っていた。
気になるものの、一人で行くのは本当に怖かった。
店長が言った。
「行かなかったら後悔するよね。でも心配だから一緒に行ってあげる。」と。
その時、彼女が天使のように見えたことは間違いない。

21時になりホテルの入り口に向かうことにした。
店長と一緒に。
3人で川べりを歩いた。
ここは思いっきりデートコースだろうと思う。
とてもきれいな場所だったし、夜なのにすご~く人が多かった。

シンガポールの英語はシングリッシュと言うらしい。
中国語が混ざっているんじゃないかとすら思うけど
実際はどうなんだろう?
キャンノーラ=can not に中国の了がついてるんだろうか?
バパックって何? Bird park
同じくカパック=car parkだもんね。
会話がどこまで通じてるんだろうか?という感じだけれども
言葉がなくても気の合う相手とは心が通じるもんだ。
3人でげらげら笑いながら時が過ぎた。
店長はしばらくして
「大丈夫そうだから私先に戻ってシャワーしてるから、あと1時間ぐらいで戻ってね。
それでも戻らなかったら誰かと捜索するからね!」と笑って言い残して
目の前のホテルに戻っていった。

彼はインド系の男の子だったけれども
中国人のおばあさんに育てられたという。
お母さんは彼の目の前で焼身自殺をして、彼はその日からゴミ箱のようなところで暮らした。
それを中国系のおばあさんが拾って育ててくれたのだそうだ。
(彼は中国語も話していたし、後から会ったお姉さんというのも中国人だった。)
私はとてもその生い立ちに同情した。
実際はどこまで真実だかもわからなかったし、もしかして私からお金をだまし取ろうとしているんだろうか?
と考えたりして、少しも不安がなかったわけではない。
でも彼は一円も要求することはなかったし、私を無理やり押し倒そうともしなかった(笑)

実はその頃の私は先にも書いているが一度目の結婚中だったのだ。
そのころの旦那と言えば、不倫相手を妊娠させ、田舎の実家の留守に連れ込み、
私の留守中に私の部屋にも連れ込み、ついでに見栄っ張りで金遣いが荒く
私名義の借金まで勝手に作り、何が手元にあるわけでもないのに1500万ほどの借金があったのだ。
だから私にはお金があるわけがなかった。
どんなに働いても、彼が作った借金に消えていくだけだったのだ。
しかも借金は増え続けていた。
私はそのことに困り果て、旦那のお母さんにも相談したが、
カードを取り上げればいいのに・・・
という安直な答えしか返ってこなかった。
私は旦那を叱るとか、なんとかして欲しかったのにだ。
さすがに1500万もあるという借金の正確な額は私からは言うことができなかったのだけど。
実際カードはとりあげても、紛失したといえば新しく職場に届けさせることができちゃうんだよね。
いたちごっこに過ぎなかった。

だからその頃の私は結婚を続けることは、
夢をそぎ落とされ続けることにしか思えなくなっていたんだ・・・

そしてシンガポールの彼、Rは出会った日にいきなりキスをしてきて
二日目には私を愛していると連呼した。
私はそれもとても信じられるものではなかったので笑って聞いていたら、
彼は真剣そのもので月に指をたて誓っていた。
私が信じると言って止めなかったら、
指を大きなブロックで潰す勢いだったのだ(笑)
どれだけの意味があるのかわからないけど、それはとてもロマンチックだった。

翌日私は帰国するので、これってリゾラバっていうのか?
でも押し倒されてないから(笑)ま、不倫じゃないよね・・・
などと一人考えて笑っていたら、
彼がやってきて私にアドレスを書けといって、彼のアドレスをくれた。
私は今は書く時間もないから、と言って書かなかった。
でもきっと帰ったらすぐに手紙を書きますから・・・

そして一枚だけ二人で並んで写真を撮った。
Rはとても人懐っこい笑顔で写真におさまり、私はまるで少年のようだった。

帰りの空港で私は何かとても大事なものを置き忘れてきたような気がして
胸が苦しくなった。涙がこぼれた。
きっとこんなのすぐに忘れる。
たったの3日間のことでしかない。


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いや~このあとどうなってしまうんでしょうか??
なんだか私の過去の暴露話のようになってきましたねぇ(笑)
でも他のところにも書きましたが
私が今生作ったカルマは?という怖い質問をマアトに聞かれたら(そう聞くかは知らないけど)
きっと私は彼の名を口にすると思う。





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